最近のTomcatセキュリティ事情

いつの頃から知らないが,Tomcatには専用のセキュリティページがある.その中から最近の3つの脆弱性を紹介.
影響度(Critical/Important/Moderate/Lowの4段階)は,最初の2つはImportant,mod_jkの問題はCriticalなので要注意.
バージョンのHEADはSubversionの最新ソース(つまり未リリースということ).

複数のContent-lengthヘッダのあるリクエストを送信することにより,XSS・キャッシュの汚染・情報の開示などの問題を引き起こす.
影響のあるバージョン: 4.0.0〜4.0.6,4.1.0〜4.1.34,5.0.0〜5.0.HEAD,5.5.0〜5.5.22,6.0.0〜6.0.10
修正されたバージョン: 4.1.HEAD,5.5.23,6.0.HEAD
※リリースされているのは5.5.23のみ

Directory traversal上の問題があり,公開していないコンテキスト(/managerとか)にApache経由でアクセスできてしまう.
影響のあるバージョン: 4.0.0〜4.0.6,4.1.0〜4.1.34,5.0.0〜5.0.30,5.5.0〜5.5.21,6.0.0〜6.0.9
修正されたバージョン: 4.1.HEAD,5.0.HEAD,5.5.22,6.0.10

JK ConnectorのURL処理にバッファオーバフローの問題.悪意のあるコード実行やDOSの危険性あり.
影響のあるバージョン: JK 1.2.19〜1.2.20.Tomcat4.1.34と5.5.20のソースにバンドルされていた
修正されたバージョン: JK 1.2.21

http://tomcat.apache.org/security.html
http://tomcat.apache.org/download-60.cgi
http://tomcat.apache.org/download-55.cgi
http://tomcat.apache.org/download-41.cgi
http://tomcat.apache.org/download-connectors.cgi